「へたでいい。へたがいい」
そう教えられて、絵手紙を描きはじめてから、早いもので20年以上がたちました。
ふり返れば、長い間には、悲しいこと、辛いこともありましたが、それ以上に、うれしいこと、楽しいことが多かったような気がします。
そんな積み重ねのなかで、日々の思い、みなさんへの感謝の言葉を添えた、たくさんの絵手紙を描き上げることができました。絵手紙を通して、いろいろな人とも交流でき、みなさんから喜びをいただきました。
一枚一枚に思い出がいっぱいつまっていて、小さな手紙をながめているだけで、そのころのことが目に浮かんできます。描きためた絵手紙が、いまでは宝物になりました。
そんなことを考えると、この際、これまでの作品をひとつにまとめておこうと思いつき、あちこちから探しだしてあらためて整理してみました。
残念ながら、お送りした絵手紙の写しが残っていないものは多数ありますし、古い作品のなかには、とてもお見せできないようなものもあります。
決して自慢できるものではなく、「全集」などと銘打つのもはずかしいのですが、その点はご容赦いただき、みなさんに「絵手紙全集」を楽しんでいただければ幸せです。
2017年1月